蔵の素材 産地再発見 しゃも地鶏 横山英揮(神石高原町)

蔵より高速道路を走り、東城ICへ、更に40分、国定公園帝釈峡のすぐそば、山深い里に到着。
水がきれい、空気がきれい、最高の環境の場所に鶏舎があります。
「5年ぶりですね」と握手した私。元気そうな笑顔に安心した。
「調子はどうですか?」 「この1年間くらいは順調に出荷しています。そろそろ息子にまかせようと思っています。」息子さんが後を継ぐようです。
横山さんのしゃも地鶏は家族経営で、パートさんがあと数名いるだけで小規模な経営をされていいます。しかし、この5年間、苦しい時が多く、『鶏の生産不調』、『鶏インフルエンザ』(しゃも地鶏は大丈夫です)など、そして今一番の問題は、とうもろこしの値上がりです。鶏のエサの60%はとうもろこしです。日本はほぼ100%輸入に頼っています。鶏肉の値上げにも限界があり、経費の節減にも限界があり、経営を圧迫しています。特にしゃも地鶏は、出荷までに150日かかります。通常の地鶏は80~100日で出荷だそうです。長い分、エサ代も多くかかります。しかし、飼育期間が長い分、手間をかけた分、しゃも地鶏はおいしい!とうもろこしにまぜるエサも色々研究されているみたいで、それは秘密だそうです。
蔵で料理する鶏肉は、すべてしゃも地鶏です。他の鶏肉は使っておりません。しかも、味の良いしゃも地鶏のメスのみです。『やわらかいけど歯ごたえもある。そして、噛むほどに鶏のうま味が口いっぱいに広がる』最高の鶏肉です。
現在、生産はこれ以上増やさないそうです。自分たちの目が届く範囲でおいしく、しかも安全な鶏を育てたいそうです。
しゃも地鶏の親子丼もおいしかったし、おみやげにいただいたしゃも地鶏の卵も卵かけごはんにして食べましたが、味が濃く、黄身に弾力があり、最高においしかったです。
横山さん、いつまでも最高のしゃも地鶏を育て続けてください。私も最高の料理にできるようがんばります。