第6回 『地粉うどん店 わだち草』


『地粉うどん店 わだち草」 原田健次

『一杯のうどんからほんとうの食のあり方を学びます』

感動の出逢いでした。「おいしく、体にやさしく、エコな店」スローフード、有機農業、エコロジー、そして、自らも耕す料理人である、原田健次さん。
自家栽培の無農薬小麦と農林61号小麦(群馬県)を合わせて打つ、国内産小麦100%の地粉うどん店です。
日本のうどんの小麦は、92%が外国産の小麦を使っています。外国産の小麦は、農薬を大量に使用し、体に良いはずがない。国内産の小麦にこだわって、ほんとうの小麦の旨さをうどんで楽しむ店が「わだち草」です。だしもこだわります。塩は伊豆大島の自然海塩。醤油は国内産大豆2年熟成。
みりんは、3年熟成本みりん。瀬戸内海のいりこ、北海道の昆布など、9種類からだしを取り、深みがありながら、すっきりとしたうまいだしです。
ご主人のこだわりスローフード。じっくりと時間と手間をかけて作る昔ながらの醤油や塩など、ほんとうにおいしい伝統の食材が失われつつあります。
良い食べ物を作るには、時間と手間がかかるのが当然。
添加物や農薬などに頼れば安定して低価格のものが出来ますが、美味しさでは、到底かないませんし、安全性にも疑問が残ります。
食べ物は「早く、安く」を基準に作るものではなく、「美味しくて体に良い」を基準に作られるはずのものです。ご主人はスローフード食品、出来る限り農薬を使わない有機農業を応援しておられます。そして、うどんから広がるエコロジー、割り箸でなく、洗い箸を、エコ電球、天ぷら油で石けん、生ゴミの堆肥化、暖房便座をやめる、などそして、更に毎日三次から1時間かけての自転車と電車でエコ通勤、「良い素材は環境から」エコにもこだわっておられます。
メニューは、地粉うどん、揚げもちうどん、海老天うどん、ぶっかけうどん、ざるうどん、など、ランチセットのサラダやおむすびもおいしい。和風デザートも充実。甘さひかえめの「くるみきんつば」と「雑穀コーヒー」のセットが最高です。
私、一番のおすすめうどんは、「ざるうどん」。
うどんの歯ごたえ、噛むほどに地粉の風味を味わえる。そして、ご主人の腕と素材の力も味わえます。
みなさんも感動のざるうどんに出逢いにぜひお出かけけください。心も体も穏やかな笑顔になります。

地粉うどん店 『わだち草』 ◆ホームページ ◆地図
広島市安佐北区落合5-3-17
TEL 082-845-6501
営業時間
平日 昼 11:00~15:30(昼のみ営業)
土日祝 昼 11:00~15:30 夜 17:00~20:30
定休日 木曜日