蔵の素材 産地再発見 『牡蠣』 カネイチ水産 中野栄治(廿日市市地御前)

-自然の力と生産者の努力で育てられた牡蠣は最高にうまい-

蔵から自転車で10分。カネイチ水産は近くにあります。
中野さんが笑顔で迎えてくれました。
収穫シーズンは、5月で終わります。やっと時間が合いましたので、船で筏まで案内していただきました。なぜ、地御前の牡蠣はおいしいのでしょうか?地御前漁協は、良質のプランクトンの通り道になっています。西中国山地からの養分が太田川、広島湾を経由して地御前へ。
更に国立公園極楽寺山から、世界遺産宮島の原生林からの養分が地御前へ集まり、牡蠣が育つには最高の環境です。
最高の環境で育った牡蠣を最高の技術で中野さんは出荷しています。中野さんは研究熱心で、日本の牡蠣の主な産地、北海道-厚岸。宮城県-松島、など、海外では韓国、台湾、カナダ、チリ、フランスなどを視察。どうすれば最高のおいしい牡蠣を育てることができるか、研究努力されています。
例えば、牡蠣を水揚げして、保管しておくプールの水、洗浄する水には、牡蠣にやさしい、オゾン無菌水を使用することにより、打ちたてのプリプリ、うま味があるままで出荷できます。そして、手で選別することにより、悪い蠣を確実に取りのぞき、品質が一定します。
また、「山、川、海は一つ」広島西部ロハスの会、漁民の森造りの役員として、環境面からも牡蠣造りを考えておられます。
収穫シーズンが終わる6月からは、種付けに向けての準備、そして、採苗の為、遠く能美島まで筏をひっぱって行きます。
10月の収穫シーズンに向けて仕事は、終わることがありません。
自然の力と生産者の努力と技で育った中野さんの牡蠣には、自然の恵みがたくさん詰まっています。