蔵の素材 産地再発見 『牛肉』 藤原牧場(竹原市) 藤原慎太郎

-愛情たっぷりで育てられた黒毛和牛は一味違います-

国道2号線より、かんぽの宿 竹原のすぐ近く、蛍も舞う美しい小川が流れる場所に牧場がありました。黒毛和牛300頭が出迎えてくれました。
牧場は、竹原と岡山県笠岡市にもあり、二代目の藤原慎太郎さんはと弟の裕次郎さん、2人で経営しておられます。藤原さんのおいしい牛肉へのこだわりは、エサと水にあります。エサにはおからなど肉質に良いエサを子牛から出荷されるまでの2年間、肉質に合わせエサの配合を変えるなど、エサにこだわっています。
そして、水は地下から汲み上げたきれいでおいしい水を牛は飲んでいます。
牛舎もきれいで、藤原さんの牛への愛情を感じます。
昔も今も、酪農経営はたいへんです。利益が薄いため、牛の頭数を増やすなどして、なんとか経営しています。BSE問題で、国産の安全な牛肉が見直されたとはいえ、エサ代の値上がり、更に不況で牛肉の消費が落ち込んでいるなど、あまり、良いことがありません。
朝早くからの牛の世話。休みもほとんどありません。そして、生産者の高齢化、後継者不足など、問題が山積みです。このままでは、日本の農業はほんとうにだめになってしまいます。食べる物がないと、人間生きていけません。国の支援。私、消費者も「安ければいい」という考えを改め、未来のための農業を考えなければと、心から思います。
今、蔵で使用している牛肉は、すべて藤原牧場産です。ブランドは広島牛、A4ランクです。牛肉のうま味とやわらかい肉質が上質の味を造りだしています。
5500円以上のコースの登場です。ぜひ味わってみてください。