蔵の素材 産地再発見 『米・アスパラ・野菜』 日高農園グループ(三次市布野)

蔵より中国道で三次IC、国道54号線で約1時間15分、道の駅布野で、日高さんと待ち合わせしました。日高さんとは、蔵がオープンからのお付き合い。布野の農業の為に努力されています。
布野は、標高450mの高地にあり、土地は、黒土でたいへん肥えており、昔から色々な作物が育てられる農業の町です。
まずは、米(横谷米)、鍛屋さんの水田へ案内していただきました。3000坪という広い面積に稲がすくすく育っておりました。こだわりは「たっぷりの肥料」。牛ふんが主な成分の肥料です。3000坪に2トンたっぷりと肥料と黒土を混ぜ合わせます。
そして、減農薬。食の安全にも心がけておられます。そして、最後はやっぱり「水」だそうです。このあたりは、江ノ川の源流、とてもきれいで山からの養分もたっぷりの水が小川を流れています。湧き水を飲ませてもらいましたが、さっぱりしてとても良い水でした。そして、手間をかけて収穫された米は、形が美しく、一粒一粒のおいしさが口いっぱいに広がります。
次は、アスパラの畑です。土の中からニョキニョキ、伸びています。ここは、中原さんの畑です。主にアスパラ、米と野菜も育てておられます。
アスパラは、5月~9月にかけて収穫します。成長が早いので、朝と晩の1日2回収穫します。黒土は、アスパラにふさわしい土地で、太くて味のあるアスパラが育ちます。そして、その場で「がぶり」、生のとれたてをいただきました。ちょっと青い味がしますが、歯ごたえとうま味、そして最後にちょっと甘くて最高のとれたてアスパラでした。
そして、夏でも出荷できる高冷地ほうれん草など色々な野菜を見せていただきました。
今、日本の食を支える農業はたいへん厳しい状況にあります。後継者不足、嫁不足、高齢化、低収入など。こんな中で生産者は、色々な努力をされています。例えば、日高さんのように、農園グループを立ち上げて、消費者と直接取引を行うことによって、顔の見える流通ができるようになり、新鮮でおいしい野菜が届けられるようになり、収入も増えた。
そして、グループを農業法人化することによって、国からの色々な援助を受けることができるようになったが、まだまだ、厳しい状況は続いています。やはり、日本の農業を支えるのは、、私たち消費者です。安ければ良いという考えを捨て、安全で高品質の国産の米、野菜をもっと食べるべきです。そして、国も目先だけの支援でなく、将来のある支援をすべきです。
人間食べるものがないと生きていけません。今回もやはり農業の現場は厳しいことを痛感しました。
そして、最後に、道の駅布野のバイキング(850円)は、地産池消でたいへんおいしかったです。特に野菜は、新鮮で最高でした。ぜひ、お出かけください。(すみません。写真を撮るのを忘れてました)