蔵の素材 産地再発見 『「かきのき村』

健康と有機農業の里
「かきのき村」-島根県鹿足郡吉賀町柿の木村
直売店-廿日市市宮内(0829-20-2700)

蔵より吉和を通り、六日市インター経由で柿の木村まで1時間30分。マネージャーの小田さんが笑顔で迎えてくださいました。柿の木村は、島根県最西端に位置し、30年前から全国でも珍しい地域ぐるみで有機農業に取り組んできた村として知られています。
そんな中、農村と都市、生産者と消費者のふれあいの場にしたいと、廿日市市に2003年に直売店を開設。福屋「フレッド」、福屋五日市店などにも、米や野菜を提供。
かきのき村では、毎朝、採れたてを直送。旬にこだわった「路地栽培野菜」野菜本来の美味しさが季節を追って楽しめます。そして、お米や野菜すべてに誰がどんなふうに育てたのか、その履歴がわかるよう、独自の栽培基準による表示を行っています。「安心、安全の食べものだけ」がかきのき村のポリシーです。
小田さんに柿の木村を案内していただきました。
まずは、畑へ、有機農法の畑には、いろんな生きものが共生していました。野菜を食べる虫もいれば、それを食べてくれる虫もいる。土の中では、微生物が栄養分をせっせと作ってくれる。ここで育つ野菜は、いのちでいっぱいです。
次は、清流高津川へ、日本で唯一ダムのない一級河川です。さらに、水質日本一にもなったそうです。
この清流高津川で育った「鮎」は、最高においしいです。ぜひ食べてみてください。
そして、今回私が一番見たかった「大井谷の棚田」へ。
日本の棚田百選にも認定された美しい棚田が広がります。その歴史は、はるか600年前、室町時代にさかのぼり、今も600枚以上が残っています。
標高400Mの高地に位置し、日当たりが良く、昼夜の温度差が激しいこと、また、水源から湧き出る清らかで大地の養分を豊富に含んだ水が直接棚田へと流れこむ、そして、600年間、手間を惜しまず、受け継いできた歴史がおいしい米を作り出しています。
私たちは棚田の源流まで行ってきました。そこは、棚田の一番上、直接棚田へと流れておりました。
こんこんと湧き出る水は、とてもきれい。飲んでみました。
冷たくて、やさしい味のほんとうにおいしい水でした。景色も美しく、空気もおいしい、こんな環境で育ったお米の味は、食べてみないとわからないと思います。7月、蔵の米は棚田の米です。ぜひ食べてみてください。
そして、昼ごはんは、小田さんの通っていた中学校で、現在廃校となった、校舎をリサイクルし、「エコビレッジかきの木村」に生まれ変わりました。その中にある「オーガニックカフェ アヤ」で食事をいただきました。20cmくらいのお皿にメイン料理。野菜、オムレツ、コロッケなど地物の素材でいっぱいです。一番おいしかったのは、玄米ごはん、そして、デザートの自家製ケーキ。
やさしい味で大満足でした。(0856-79-2383)
昔なつかしい雰囲気の中でのお食事はいかがですか。そして、「道の駅 かきのきむら」地物物産がいっぱいで楽しかったです。近くには温泉もあります。ぜひみなさんも自然がいっぱい見どころいっぱいの柿の木村へ出かけてみては。きっと癒されます。