ほんとうに美味い店(コラム) 第14回 『田心』


~食材を伝える心~ 
~生産者の想いを伝える心~ 
~大自然への感謝の心~
日本料理
『田心(でんしん)』
店主 田中晋一郎

ここは広島市中区並木通りから少し中に入った場所。店内に入ると男性スタッフは全員丸刈り、元気いっぱい「いらっしゃいませ」。
10席ほどのカウンター、奥には小上がり、一つ個室もあります。
カウンター内には、炭火の焼き台、ごはんを炊く土鍋、ショーケースでは日本酒が冷えています。そして店主もカウンターで料理を造りながらお出迎え、特別の空間が広がります。
店主の素材、料理に対する想い、こだわりは強い。
 太陽の光をふんだんに浴び、葉を広げ、実をつけたくましく育っていく作物。土の中ではどっしりはった根が、土中の水分と栄養素を吸収して成長を支えています。そのありように想い馳せると、それらを食べる人間は土を食べて生きているのに等しいと気付かされます。
いのちを育む食の基本は「身土不二」これは「人と土(環境)は一体で、人の命と健康は食べ物で支えられ、食べ物は土が育てている」という考え方です。
生まれ育った広島の「地」を「心」を込めてお造りさせていただきます。
店主のこだわりの素材を炭火で。刺身もうまい。店主のおすすめの日本酒でいただきたい。
メニューにはない、その日のとっておきの一品。ドリンクメニューは書いていない、私の大好きなワインもあります。お気軽に店主まで。
店主の実家は農家。丹精込めて作られた米で握る塩むすびと味噌汁で締めたい。
4200円のコースもおすすめです。
まだ30代前半の店主の若い力とこだわりの料理をぜひ召し上がってください。

『田心(でんしん)』
広島市中区中町1-17 1F TEL 082-236-7117 定休日:日曜日