平成19年 料理人そして環境

料理人として、今年一番感じた事。
『魚類の減少』。
かつての大衆魚 鯖、鰯、鯵、針魚(サヨリ)など激減。
その他の天然物の魚、貝類も減少している。
また、養殖物の魚、牡蠣など、夏の暑さでダメージが大きかった。

野菜類にしても、秋、松茸がまったく採れない。
暑さで葉物野菜が育たないなど、色々な異変がおこった。

また、世界的に地球温暖化による異変が急加速している。
このまま地球温暖化が進むと、『食料危機』は必ずやってきます。

しかし、日本政府を含め私達日本人は、残念な事に環境意識の低さが目立ちます。 12月にインドネシアでおこなわれたCOP13.地球温暖化国連会議で、日本政府は、『京都議定書』の生みの親なのにその精神をないがしろにしている。
「アメリカに追随して環境対策に消極的」、「環境の敵日本」として、批判されるありさま。
こんな事でいいのでしょうか?

もっと地球にやさしさを。そしていつまでもおいしい料理を造りたい。
それが蔵の願いです。