蔵の素材 産地再発見 大杉椎茸園 大杉和志(67歳)(廿日市市)

蔵より車で20分、吉和方面へ。山里に椎茸園あります。
いつも元気な大杉さん、笑顔で私たちを迎えてくれました。近いこともあって、よく顔を見ます。蔵にも4回ほど食事にこられました。しかし、大杉さんはすごいです。椎茸一筋がんこに50年。まさに椎茸の神様です。栽培方法は、昔は原木栽培でしたが、中国産が多く輸入されるようになってからは、年中コンスタントに栽培できる菌床栽培に変更。現在広島県では椎茸のみで生活されているのは、大杉さんだけです。ほとんどの椎茸園は、安い中国産に押されて、廃業するか兼業となりました。そして、今、がまんされた甲斐あって、大杉さんの椎茸はひっぱりだこです。
食の安全、地産地消も追い風となり、料理店、大手スーパー、JA、廿日市市の給食など、67歳とは思えないパワーで栽培されています。そんな大杉さんのこだわりは手造り菌床と地下50mからくみ上げる水だそうです。きれいな水は椎茸にとって命だそうです。そして更に、大杉さんの愛情が、肉厚でうま味たっぷりの極上椎茸を育てあげます。
ただ、後継者がいないのがとても残念です。でも100歳まではがんばると本人はおっしゃってましたので、あと33年は大丈夫です。それまでに後継者を。
いつまでもおいしい椎茸を応援しています。