蔵 栄養士 ひらおかまりの栄養満点-「筍」

『筍(たけのこ)』

暖かくなり、いよいよ春がやってきたと実感しております。今月は、筍について紹介いたします。生の筍は、春ならではの味わいですね。生筍は、鮮度が命なので、手に入れたらすぐに下茹でしましょう。まず、皮のまま水洗いし、穂先を斜めに切り落とし、縦に一本切り込みを入れ、たっぷりの水とぬか、少量の赤唐辛子を入れ、茹でます。その後鍋のまま冷まし、皮をむいてよく洗い使用します。
穂先はやくだけでもおいしく、さらに甘みが増します。
筍は、栄養価がそれ程高くありませんが、食物繊維が大変多く、便秘や大腸ガンの予防に効果的です。また、カリウムも多く含んでおり、体の水分バランスを整え、塩分の排出を促す作用から、むくみの解消、高血圧の予防にも役立ちます。さらに、筍の切り口に出る粉、チロシンには、脳の活性化に役立つ作用があると言われています。

今月蔵では、「炊き合せ」「炊き込み飯」などで登場します。

筍 100g 当り 食物繊維 3.2g カリウム 500mg エネルギー 34Kcal