蔵 栄養士 ひらおかまりの栄養満点-「天然太もずく」

『天然太もずく』

今月は、「もずく」について紹介します。
もずくのヌルヌル成分は、フコイダンという多糖類で、水溶性食物繊維の一種です。
この水溶性食物繊維は、粘質性と保水性に優れている為、糖分の吸収速度をゆるやかにし、急な血糖値の上昇を抑制する働きがあります。また、便秘予防や抗がん作用、整腸作用もあります。
フコイダンには、ピロリ菌が胃壁で作用するのを阻止し、更にできてしまった胃潰瘍も修復働きがあります。
もずくを加熱するとフコイダンが溶け出し、体内での吸収がしやすくなるので、定番のもずく酢だけでなく、味噌汁や天ぷらなどにして、熱いものを頂くこともおすすめします。
さらに、もずくは日本人に不足がちなカルシウムをとても多く含み、牛乳と同じ、100g当り100mgも含まれています。そして、カルシウムと一緒に摂取したいマグネシウムも含まれているので、理想的なカルシウム供給源といえるでしょう。
以上のことから、もずくは、体が喜ぶ健康的な食品なのです。
今月、蔵では島根県隠岐の島産の太もずくを前菜で酢物として出しております。
ぜひ、ご賞味を!