「喜分や」

「喜分や」

閑静な住宅街の中、緑豊かな素敵なお庭が目をひきます。
玄関までの石畳には、打ち水がされていて、美しい緑がひんやりと清々しくとても気持ち良く迎えてくれます。

「喜分や」は、ご自宅の1階をお店とされ、古布で作られた洋服やかばんなどを中心にオリジナルな商品を販売しています。
男女問わずかっこ良く持てそうな鹿革のかばんもおすすめです。
全国各地の骨董市へ出向かれ、山本さんご自身の感性で選びぬかれた古布や骨董品の数々はどれも存在感のある素敵な品々です。
ご自身も陶芸をされていて、存在感のある器を作られる方なのです。
お邪魔した日は、あいにく見ることができませんでしたが、古布は江戸期のものまで扱われることもあるそうです。
江戸期にまで遡って想いを馳せる・・・なんてノスタルジック!
この日は、青森県津軽地方に伝わる「こぎん刺し」の古布を使ったかばんもありました。
お聞きすると、お店をはじめられてから20年近く経つそうです。
このたび改装され、お部屋の中はとっても素敵な”和の空間”となっていました。
玄関や、至るところにお花が生けてあり、その生け方がまた斬新!
とても潔くてかっこいいのです。
お花にあてた照明もまた良い雰囲気で、見ているだけで心が和みます。
いくつかのかわいい茶瓶を見せていただいたり、楽しい時間をいただきました。
そのなかでも鉄かと思えるような姿でありながら、陶器(栃木県益子焼)の茶瓶があり、これはまさにすばらしい骨董品でした。
おもてなしいただいた珈琲と和菓子には一人ずつ違ったかわいい野の花が添えられお心遣いになんとも言えない優しい気持ちになりました。
蔵では、今月の前菜の竹籠や竹箸など、「喜分や」でいただいたものも時々お出ししています。